牛肉の赤ワイン煮込み
2010年 01月 30日
赤ワインがたっぷり出てくるレシピを見ると、、ヨーロッパのレシピだな~と感じます。
日本なら、「あさりの酒蒸し」とか、お酒を煮物に入れるとかはあるけれど、
お鍋になみなみと日本酒を入れてお肉を煮る・・というお料理はみかけません。
赤ワイン煮は、文字通り赤ワインでお肉を煮込んだお料理。
玉ねぎやローリエ、セロリなど香草と一緒に、じっくりとワインを煮詰めます。
牛肉の赤ワイン煮込み、フランス語でいうと「ブッフブルギニョン/Boeuf Bourguignon)。
Boeufは牛肉、Bourguignonはブルゴーニュ風、という意味です。
ブルゴーニュは赤ワインの名産地。牛肉の赤ワイン煮込みは、
地酒で煮込んだブルゴーニュの家庭料理、ということらしいです。
牛肉のお野菜、そしてコトコト煮込んでいると、ビーフシチューと似てるな~と
思うのですが、それもそのはず、
赤ワイン煮込みはビーフシチューの前身。
ビーフシチューは濃厚な味のスープで満腹感でいっぱいになる
日本でも家庭料理の定番メニューですが、
赤ワイン煮のソースはビーフシチューよりもあっさりしており、
お肉も上品なワインの味がしみた料理になります。
食べ応え、というとビーフシチューの方が大きいですが、
きっと赤ワイン煮を作っているうちに、もう少し深い味に、とか、もうちょっと濃厚な
感じに・・と試行錯誤していくうちに、ビーフシチューが誕生したのかもしれません。
でも、こうして新しい料理を生み出したにもかかわらず、赤ワイン煮が現在にも残っているのは、
赤ワイン煮ならではの美味しさが愛されているからなんだろう・・と思いました。
食べ盛りの子供たちや、どっしり食べたい、ごはんと合わせたい、なんていうときには
ビーフシチューがぴったりです。
赤ワイン煮はお肉をちょっとおしゃれでリッチに味わいたいときにぴったりだと思います。
今日はパンを用意しなかったのですが、赤ワイン煮はフランスパンにもきっと合うと思います。
(食べていてフランスパンが欲しくなりました・・)