トリコロールのトリビア
2010年 01月 28日
フランスの国旗といばトリコロール。
トリコロール(Tricolore)は「3つの色」の意味で、ご存知、赤、白、青。
しかし、この順番というと・・・白が真ん中なのは分かるけど、赤、青、どっちが右?左?・・・
と頭をひねる人も多いはず。
さぁ、あなたは分かるでしょうか・・・。
↓正解は・・・・
右から順に赤、白、青でした!
しかし!これはなんと「現在の」順番。正確にいうと、1794年から現在の順番です。
フランスのトリコロールは、かつて(右から順に)青、白、赤の順でした。
現在と逆!だったのです。
トリコロールにも歴史があるのでございます・・・
それまで「王様が一番偉い!」という絶対王制を敷いていたフランスでは、国のもの=王家のもの
という考えだったため、そもそも「国旗」というものがなく、王家(ブルボン王家)の旗がフランスの旗
として扱われていました。
ブルボン王家の旗は槍の先を描いた、シンプルでありながらなかなかおしゃれな旗だったようです。
そこにフランス革命が起きて、パリの市民たちに王家が倒されると、赤と青の2色並びだったパリ市
の旗の真ん中に、王家を象徴する白を挟んだトリコロールの旗が考案されます。
これまで一番だった王様が、市民に挟まれて平等にならぶことになったわけです。
革命後はまだ国中が落ち着いていなかったせいもあり、3色の順番がそのときどきに
よって変わったりしていて旗もなかなか決まらない。しかし、一旦国の政治が落ち着くと、
右から順に青、白、赤!と国旗が定められました。
しかし!!その後、この順番だと見えにくいという意見があり、
順番が逆になったのだそうです。
フランスといえばトリコロール。世界中の国旗の中でも、とりわけ可愛くて愛されている
ように思います。雑貨や布など、トリコロールのプリントやデザインが入っているととっても
可愛いです。
しかし!
可愛いだけじゃない。革命の歴史やら、見やすさやら、いろいろ経て現在に至る
トリコロールなのでした。