人気ブログランキング | 話題のタグを見る

食材や調理の仕方、歴史についてなどなど、フランス料理を日々勉強しています★by penelope★


by lovely-recipe

ジュリーアンドジュリアを観に~その1~

映画「ジュリー&ジュリア」を観に日比谷へ。

ジュリーアンドジュリアを観に~その1~_a0153103_1323961.jpg


ずっと観たかったこの映画。
アメリカにフランス料理を広めた料理研究家、ジュリア・チャイルド
と、彼女に憧れてフランス料理を作り始めたジュリア・パウウェル、
実在の二人の女性の物語です。

ジュリアを演じるのは、大女優メイル・ストリープ。
美味しそうで可愛いフランス料理。
予告を観るだけでドキドキしてしまうこの映画。

自宅から一番近い日比谷の映画館に行くと、
予定していた上映時刻の回はほぼ満席。

仕方なく、次回の上映を観ることにして、時間をつぶしました。

その間・・・いろいろと考えたこと。

* * *

私がこの映画を知ったのは、12月のはじめ。
ある映画を観に行ったとき、CMのように流れてきた「予告編」を観ました。

メリル・ストリープが演じるかなり個性的なジュリア、パリ、フランス料理、
そして現代のニューヨークで自分の人生に迷いながら、ジュリアの生き方に
希望を見出す、もう一人の主人公、ジュリー。

「この物語は、実在する二人の女性のトゥルー・ストーリー」と字幕が出たとき、
絶対観たい!!
と思いました。

料理研究家に憧れ、奮闘するジュリーが、自分と重なったのかも知れません。
でもまだこのとき、(12月はじめのころ)
私はこの映画の料理研究家、ジュリアが通った料理学校がコルドン・ブルーだと
気づいていませんでした。

そして、コルドン・ブルーでこのブログコンテストが実施されていることも、気づいていませんでした。

* * *

それから少し日が経ち、
12月16日の夜に、私はコルドン・ブルーからのダイレクトメールで、
私の憧れる料理学校、コルドン・ブルーが「ジュリーアンドジュリア」の上映を記念して、
ブログコンテストを行うこと、
そして何より、ジュリア・チャイルドが通ったのはコルドン・ブルーであることに気がつくの
ですが・・・。

ブログコンテストのページを見て驚いたのは、
この映画の原作者、ジュリー・パウウェルは「ブログで人生を変えた人」だということ。

ブログを作ったことのない私にとっては、夢のような一文でした。
日本でも、ブログで本を出した人の話はよく聞くけれど、
フランス料理に憧れる、私と年齢も近い、同時代に生きる人が、実際に夢を叶えていった。

彼女は今日も、私のいる日本とは遠くはなれた外国でちゃんと生きている。

私はこれから、彼女が経験した人生の一部を映画というかたちで観るのだ。
映画は演じている女優さんが出ているもので、もちろん、映画である以上すべてが事実ではない。
でも、
この映画自体が、ジュリー・パウウェルの作品のひとつで・・・つまり、
彼女はもう成功した、という証なのだ。

・・・日比谷の街を散策しながら、そんなことを考えていました。

「料理好きの人がたくさんいるってことかな、フランス料理の人気かな」
「主演がメリル・ストリープだよー、絶対ハズレるわけないよ」
こんなことを話しながら、心は少しだけ、うわの空でした。

あと少しで上映時間となり、
2時間ほど前に引き返した映画館への道のりを戻っていくと、
「ジュリーアンドジュリア」の看板が見えました。

幸せそうに笑うジュリアと、なにやら試作中らしいジュリーのイメージ写真。

ジュリーはこの映画の公開や、今の自分を、どんな風に考えているのだろう。

そう思うと、
すごく観たいけど、ちょっと怖い気もしました。

数日前から急いでブログを作り始めたけれど、まだまだ、どうしていいのか、
こんなままでいいのか、迷ったり、考えてばかりだったから。

でも、そんな気持ちに重なって、どこかワクワクしている気持ちもありました。

少しでもいいから、私もヒントが欲しい。
料理ブログを作ることも、この映画を観ることも、結局ただの「挑戦」に終わるかもしれない。
それは、小さな恐怖心。

でも、このワクワクの芽を摘んでしまうこともできない。
やっぱりお料理が好きだから。
可愛くて、美味しくて、たくさん笑顔が見られるお料理を作れる人になりたいから。

* * *

映画館は大きくはないけれど、一列ごとにきちんと段が設けてあって、スクリーンが前の人の
頭にかぶらないようになっていました。
これなら安心。

ジュリーとジュリアに会えるまでもう少し・・・。

・・・こんな気持ちで映画を観るのは、初めてでした。
by lovely-recipe | 2009-12-22 23:30 | ジュリー&ジュリア