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食材や調理の仕方、歴史についてなどなど、フランス料理を日々勉強しています★by penelope★


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ナポレオンと食文化

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昨日作った「鶏肉のマレンゴ風」はナポレオンお気に入りの鶏肉料理。

ナポレオンは地中海に浮かぶ小さな島「コルシカ島」の出身。

古くはローマ帝国、中世にはイタリアの支配下で独自の文化を築いてきた

この島は18世紀にフランス領となります。

日本語では「コルシカ島」と呼ばれていますが、これはイタリア語の発音に近いもので、

フランス語では「コルス」(Corse)、コルシカ語では「コルシガ」と発音されています。

ナポレオンと料理(食品)の逸話はいろいろあって、

台形のかたちをしたチーズ「ヴァランセ」も有名です。

エジプト遠征に破れ、外相のタレーランの城「ヴァランセ城」に立ち寄ったところ、

プラミッド型のチーズが出され、遠征の失敗を思い出したナポレオンは

憤慨して先っぽを切り落としてしまいました。

以来台形のかたちに「ヴァランセ」という名で親しまれています。

「ヴァランセ」は黒炭の粉に覆われたシェーブルチーズ。切ると中身は綺麗なアイボリー色をしています。

フランスのAOC製品として、「ヴァランセ城」のあるロワール川流域の特産品となっています。

ナポレオンはそれほど食に興味はなかったようですが、

この「ヴァランセ城」の城主、タレーランは、フランス料理界の草分け、アントナン・カレームと

深い関わりがあります。

そのお話はまた今度・・・。
by lovely-recipe | 2010-01-11 23:39 | フランス料理歴史あれこれ